母性神話なんて迷信

多くの女性にとって結婚と出産は、

人生の中でも最も輝かしい時期ではないでしょうか。

 

出産前に抱いていたイメージは、

「静かな微笑みをたたえて、わが子を抱く聖母像」

であることがほとんどです。

 

ところが実際に、主婦となって子供を育ててみれば、

こんなはずじゃなかった!」と頭を抱えることの連続です。

 

朝から晩まで手のかかる赤ちゃんをかかえて、家事にも追われ、静かにお茶を飲む時間もない。

さらに、世話がひと段落したと思う間もなく、しつけや教育に頭を悩ませることになる・・・

お母さんは心身ともに休む暇もないというのが現状です。

 

「子供をりっぱに育てなければいけない」

「よい母親にならなければいけない」

と心では思っていても、そう思えば思うほど、しつけに悩んだり、

子供が思うように言うことを聞いてくれないのにイライラする毎日です。

 

こうした不安や悩みの積み重ねが、「子供がかわいくない」と思ってしまう大きな原因です。

そして結局、そんな自分に嫌悪感を抱き、

ますます母親としての自信をなくし、ストレスに陥ってしまいます。

 

 

聖母のようなお母さんなんていない

日本では、母親の愛情は崇高で、女性は子供を産みさえすれば、

誰でも立派な母親になれるというように、母性に対する絶対的な信頼があります。

これが母性神話と呼ばれているものです。

 

そもそも母性とは何を指しているのでしょうか。

言葉そのものはとても有名で、日常会話でもよく使われています。

 

でも、「その中身は?」と聞かれると、はっきりと「これが母性というもの」と答えられる人は少ないでしょう。

漠然としたイメージで「母性は女性の本能」といった固定観念が先行してしまっているのです。

 

「いつも心穏やかで、夫にも愛され、オシャレで、その上若くて・・・」

なんていう母親像は、ハッキリいって虚像です。

 

母の愛というのは、本当はそれほど確かなものではありません。

子供はかわいいけれど、たまにうんざりしたり、投げ出したくなる

というお母さんも多いはずです。

 

母親だって一人の人間です。女神でもなんでもありません。

赤ちゃんが生まれる前は誰もが母親ではないのですから、

0歳児のお母さんは、母親暦0年でもあるのです。

 

完璧な母親とか、間違いないしつけなんてものはありません

母性は女性なら誰でも最初から備えているものだと思われていますが、

そんなことはなく、子育ての中で徐々に芽生えてくるものなのです。

赤ちゃんや子供の成長に支えながら、お母さんも一緒に成長していくのです。

 

自分の愛情やしつけに間違いは無いと信じきっているお母さんより、

これでいいのかな?」と不安や悩みを持っているお母さんの方が親として自然ですし、

自分を振り返り、改善していくことも多いです。

 

大事なのは、ありのままの自分を認めること、受け入れることです。

自分の醜い部分にも向き合う勇気を持てる人が、本当の意味での美しい母になれるのです。

 

それができると、子供に対して無理な要求をすることも少なくなり、

イライラすることも自然と減ってくるでしょう。

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