育児の連鎖~元被虐待児の苦悩

幸せな妊娠生活、命懸けの出産、そして始まる初めての育児。

可愛い我が子のはずなのに、何故か育児が辛い。

そんな時期が私にはありました。

 

泣いている子供を前に、オムツを替えられない。

おっぱいをあげるのも辛い。

泣き声にイライラしてしまい、布団を被り、泣き叫ぶ。

母親なのに、泣いている娘に駆け寄ることのできない自分はおかしいんじゃないか。

そんな風にも思いました。

それはとても辛い時期でした。

 

私の母は、所謂「毒親」でした。

私がまだ子供の頃「お母さんはあんたを抱っこして飛び降りようと思ったことがある」

と平気で言ってしまうような母親でした。

 

妊娠し、自分が母になるとわかったとき、とても嬉しかったと同時に、

子供に私と同じ思いをさせてしまわないか不安にも感じました。

 

娘を出産し、とても幸せでしたが、ホルモンバランスの変化や寝不足など心身の不調により不安定になった時、

何も出来なくなる自分を過度に責めてしまいました。

親のようになりたくない、という気持ちが、さらに自分を追い詰める原因となってしまったのです。

 

泣き叫ぶ娘を前に、何も出来ない私。

不甲斐なさに何度も泣き、私など居ない方が娘は健全に育つ、と本気で思いました。

泣き叫ぶ娘が、過去の自分に重なり、親と同じになってしまう、と思いました。

 

そんな私を支えてくれたのは、夫でした。

夫は「今は辛い時期だから」と言ってくれ、娘のお風呂や離乳食、寝かしつけまで

授乳以外の育児は全てやってくれました。

夫自身の負担も大きく、かなり辛い思いをさせてしまいました。

しかし夫がいなければ、娘にももっともっと辛い思いをさせてしまったと思います。

 

子育ての仕方、というのは連鎖します。

親が自分をどう育てたか、ということを手本にして、自分が親になったときに子育てをするからです。

褒められたことのない子供が親になったとき、褒め方が分からないかもしれない。

叩かれて育った場合、子供をどう躾ていいのかわからずに叩いて育ててしまうかも知れない。

不健全な育児をされていた場合、子供にも同じことをしてしまう可能性が高くなります

今自分が育児に対して感じている不安感や難しさというのは、

突き詰めていけば自分の生い立ちに起因する可能性もあるのです。

 

私は自分の問題を認識し、向き合いました。

親に褒められたことがなく大切にされてこなかった私は、

育児ができないことで自分は何も出来ていない、役に立っていないと感じていることに気付きました。

私は、育児が辛くなったときに過度に自分を責めてしまうことを辞めるよう心掛けました。

 

子供の泣き声が辛くなってきたら、それすら罪悪感を感じるのではなく早い段階で旦那にSOSを出す。

「ちょっと辛くなってきたから、少し休ませてもらってもいいかな。」

そう言えるようになったのは、私にとって大きな1歩でした。

 

自分を責めすぎない。早い段階で周りに助けを求める。

育児に追われ精一杯のお母さんにとっては、この二つはとても大切です。

まずは自分が頑張っていることを、自分が認めてあげること。

そして周囲に助けを求めることも、母として大切な役目だということを覚えていて欲しいなと思います。

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